三浦半島の先端の方に、三戸海岸という小さな浜辺があります。その傍には「黒崎の鼻」という、やはり小さな岬があります。
今年の1月に写真を撮りに行ってきました。
京急久里浜線の終点三崎口で降りて、三浦大根がずらっと生えた畑を通る農道を西に歩いて行くと、背の低い笹に覆われた岬と、さらにその西に三戸海岸があります。三戸海岸の北のほうには黒崎の鼻があります。
この日、一通りうろうろして写真を撮った後、まだ日は高かったのですがさすがに1月の海辺は寒くて、体も冷えてきたのでそろそろ帰ろうかと思い、駅に向かう道のほうに歩いていたら、やはりカメラを持った初老の男性が「写真撮りに来たの」と話し掛けてきました。
少し話しをして、そろそろ帰る旨を伝えると「これから夕焼けで綺麗なんだよ。もう少しいた方がいいよ」と男性は言いました。いい加減本当に寒くてシャッターボタンを押す指もかじかんでいましたが、そんな忠告を無下にして帰ってしまうのも申し訳無いような気がして、ほんの少し位なら良いかな、と思い、男性にはお礼を言って、何となく海岸の辺りをぶらぶらしていました。
夕焼けの時間がやってきました。男性が言う通り、本当にきれいでした。結局その後1時間位、海岸にいました。体はすっかり冷たくなってしまいましたが、いて良かったな、と思いました。
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